1時間は短い。
ボヤボヤしてると、あっという間に終わってしまう。
1日は擦り減る。
日々の繰り返し。
貴方の靴底のように、気づけばすっかり擦り減っているものだ。
人生は退屈だ。
そう、あくびが出るほど退屈なのだ。
でも、
その短くて擦り減って退屈な人生の中に、弱く輝くものがある。
それは違和感
自分に嘘をついたときに感じるもの
それは気付き
ふとした瞬間に現れるもの
それは些細な罪悪感
自分を粗末に扱った時に感じるもの
それはキラキラと輝く理想の自分
人生に影がさすと、しきりに現れるもの。
僕はそれを落穂と呼ぶ。
落穂は、人生をより良い方向へ運ぶ。
落穂は、堕落した人生を救う、希望の光。
だから落穂は、決して粗末にしてはならない。
落穂は、人生のそこら中に散りばめられている。
だが落穂は、それ自体が非常に小さく、簡単に見失ってしまう。
落穂を見つける事を怠けた人間は、急速に落穂拾いが下手になる。
純粋な子供は、それを大人と呼ぶ。
こんな大人には成りたくないと言う。
あなたは、今の自分にそれが言えるだろうか。
見つけよう!
些細な違和感を!
感じよう!
些細な罪悪感を!
落穂を集めて、毎日思い出して
決して忘れないで
"Jean-François Millet (II) 002" by ジャン=フランソワ・ミレー - The Yorck Project: 10.000 Meisterwerke der Malerei. DVD-ROM, 2002. ISBN 3936122202. Distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH.. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.