2015年1月25日日曜日

人間失格を読みました。


とても重いのです。
 
   一文一文が自分の心に突き刺さり、とても重いのです。

とても軽いのです。

   日常が、人が、命が、、、とても軽いのです。

到底、理解出来ないのです。

   なぜあんなにも不器用なのか、なぜあんなにも悲劇的に生きるのか、到底理解できないのです。

でも、とても分かるのです。

   人に怯え、卑屈になる。また、内側に秘める虚無感は、とても分かるのです。

そして悔しいのです。

   自分をどんどん負のスパイラルに追い込み、そこから脱出できない状況が、とても悔しいのです。


真の人間として生きようと頑張っていたのに、なぜあんなにもうまくいかないものなのだろう。

どうして、人間失格の烙印を自分に押すまでにズレてしまったのだろう。。。



実は僕も上手く笑えない人間なのです。
カメラを向けられた時、どうやって笑っていいのか、よく分からないのです。
自意識過剰なのかもしれません。

何か嬉しいことがあっても、そぞろ虚しく、ただ上辺だけを見繕ったりもするものです。

違う。そうではない。
でも、どうすればいい?

誰か教えて欲しい。上手く生きる方法を。
誰か見出して欲しい。僕の生きる喜びを。。。




そして父親に良く似ているのです。
酒で寂しさを紛らわすところが。
「お酒はいけません。」
と、薬局の女将さんが言っていたけど、それはまがまがしい現実で、つい目を背けたくなるのです。

でも、お酒でなんとか命を繋ぎ止めている人もいると思うと、とてもやりきれない思いになるのです。


人間は何処にいても、誰と居ても、どうしようもなく孤独なのかもしれない。
その気分を紛らわすために、お酒を飲むのは、どうにも悲劇的になっていけない。



それと後、お金に困ったら女の着物を質に入れるのはやめたほうがいいと、
服好きの人間は強く思うのでした。



そんな本を読んでブルーな気分になっていると、全く正反対の本を読みたくなるのです。

これは、このブルーな気分を完全にぶち壊すほどの処方箋です。
合わせて読むと宜しいかと思います。

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